7-4 複合関係詞

複合関係詞 ─ whoever, whatever, however

複合関係詞は「関係詞 + ever」の形をしており、whoever(誰でも)、whatever(何でも)、however(どんなに〜でも)などがあります。
語順リーディングでは「複合関係詞が来た→名詞節や譲歩節が始まった」と認識して処理します。
これまでの関係詞の知識を活かして、複合関係詞の用法を身につけましょう。

1複合関係詞の基本概念

複合関係詞は「関係詞 + ever」の形を持つ語で、大きく分けて2つの用法があります。一つは「〜する人(もの)は誰(何)でも」という意味で名詞節を作る用法、もう一つは「たとえ〜でも」「どんなに〜でも」という意味で譲歩を表す用法です。

語順リーディングで複合関係詞に遭遇したら、節の始まりのシグナルとして認識することが大切です。通常の関係詞と同じように、複合関係詞が導く節の終わりを意識しながら読み進めていきます。

複合関係詞のポイント
  • whoever = anyone who(誰でも〜する人は)
  • whatever = anything that(何でも〜するものは)
  • however = no matter how(どんなに〜でも)
  • 語順リーディングでは「節の始まり」として処理する
発展:その他の複合関係詞

whenever(いつでも〜する時は)、wherever(どこでも〜する所では)、whichever(どちらでも〜する方は)なども同様の仕組みで働きます。基本的な whoever, whatever, however の感覚をつかめば、他の複合関係詞も理解できるようになります。

2名詞節を作る whoever / whatever

例文1

Whatever decision the committee makes will affect the entire organization for years to come.

語順リーディング
Whatever decision
「何であれ決定」が来た。whateverで始まったので複合関係詞の節が始まったと認識。「どんな決定でも」という意味になりそう。
the committee makes
makes が来て、「委員会が下す」となった。「どんな決定でも委員会が下す(決定は)」という名詞節が見えてきた。
will affect
will が来た。複合関係詞節が終わり、今度は文全体のメイン動詞。「〜は影響を与えるだろう」。
the entire organization
「組織全体に」。影響を与える対象が明確になった。
for years to come
「これから何年間も」。時間的な範囲を表している。
和訳プロセス
① 単語のコアイメージをもとに意味をざっくり捉える
Whatever decision the committee makes → 委員会がどのような決定を下そうとも
will affect → 影響を与えるだろう
the entire organization → 組織全体に
for years to come → これから何年間も
② コアイメージの範囲内で、文脈に応じ適切な日本語にする
委員会がどのような決定を下そうとも、それは今後何年間にわたって組織全体に影響を与えるだろう。
whateverは「何であれ〜するものは」という意味で、ここでは主語となる名詞節を作っています。「委員会が下すどんな決定も」→「どのような決定を下そうとも」と譲歩的なニュアンスで訳すと自然です。

3譲歩を表す however + 形容詞/副詞

例文2

However challenging the research may prove to be, we must continue our efforts to find a solution.

語順リーディング
However challenging
「どんなに困難でも」という感じで始まった。howeverの譲歩用法で、「どれほど challengingであろうとも」という節が始まった。
the research may prove to be,
脇道に入った(however節)。may prove が来て、「その研究がどれほど困難だと判明するかもしれなくても」という譲歩節が完成。カンマで区切られている。
we must continue
譲歩節から抜けて、メインの文に戻った。must continue で「私たちは続けなければならない」。
our efforts
「私たちの努力を」。何を続けるのかが明確になった。
to find a solution
「解決策を見つけるための」。efforts の目的を表すto不定詞。
和訳プロセス
① 単語のコアイメージをもとに意味をざっくり捉える
However challenging the research may prove to be, → その研究がどれほど困難だと判明しようとも
we must continue → 私たちは続けなければならない
our efforts → 私たちの努力を
to find a solution → 解決策を見つけるための
② コアイメージの範囲内で、文脈に応じ適切な日本語にする
その研究がどれほど困難だと判明しようとも、私たちは解決策を見つけるための努力を続けなければならない。
however + 形容詞/副詞の構文は「どんなに〜でも」という強い譲歩を表します。may prove to beは「〜だと判明するかもしれない」で、不確実さを表現していますが、譲歩の文脈では「〜だと判明しようとも」と訳すのが適切です。

4まとめ

  • 複合関係詞は「関係詞 + ever」の形で、名詞節や譲歩節を作る
  • whoever = anyone who(誰でも〜する人は)、whatever = anything that(何でも〜するものは)として名詞節を作る
  • however = no matter how(どんなに〜でも)として譲歩を表す
  • 語順リーディングでは複合関係詞を「節の始まりシグナル」として認識する
  • 複合関係詞節の終わりを意識しながら読み進める
  • however + 形容詞/副詞の語順に注意(通常の語順と異なる)
  • 譲歩節では「〜であろうとも」「たとえ〜でも」という意味で和訳する

5関連する記事

  • 7-1 関係代名詞の基本 ─ 複合関係詞の理解には基本的な関係代名詞の知識が必要です
  • 7-2 関係代名詞の応用 ─ 通常の関係詞の仕組みを理解してから複合関係詞に進むとスムーズです
  • 6-3 譲歩を表す構文 ─ however節以外の譲歩構文も合わせて学習しておきましょう