第3部 第6章 関係代名詞

what節 ─ 先行詞を含む関係代名詞

whatは「先行詞を含む関係代名詞」として機能し、the thing(s) whichの意味を持ちます。
語順リーディングでは「whatが来た→『〜するもの・こと』という名詞のかたまりが始まった」と処理します。
what節は主語・目的語・補語のいずれにもなり、文の重要な構成要素として働きます。

1what節の基本概念

what節は、「what + 主語 + 動詞」の形で「〜するもの・こと」を表す名詞節です。通常の関係代名詞whichは先行詞が必要ですが、whatは「the thing(s) which」の意味を含むため、先行詞不要で独立して使えます。

語順リーディングのアプローチでは、whatを見た瞬間に「名詞的なかたまりが始まった」と認識することが重要です。そのかたまりがどこまで続くかを把握し、文全体での役割(主語・目的語・補語)を判断していきます。

what節のリーディングポイント
  • what = the thing(s) which と理解し、「〜するもの・こと」と処理
  • what節全体で一つの名詞のかたまりを形成
  • 主語・目的語・補語のいずれかの役割を果たす
  • 関係詞節なので、whatの後に続く文に欠けている要素がある
what節の種類

what節には主に2つのパターンがあります。

  • what + 主語 + 動詞:「主語が〜するもの・こと」
  • what + 動詞:「〜されるもの・こと」(主語が欠如)

2what節が目的語になるパターン

例文

Scientists need to understand what climate models predict about future environmental changes.

語順リーディング
Scientists need to understand
科学者たちが理解する必要がある… 何を理解するのかな
what climate models predict
what節の開始。「気候モデルが予測するもの」という名詞的なかたまり。predictが出現
about future environmental changes
「将来の環境変化について」。predictの補足情報。what節はここで完結し、understandの目的語として機能している
和訳プロセス
① 単語のコアイメージをもとに意味をざっくり捉える
Scientists need to understand → 科学者たちは理解する必要がある
what climate models predict → 気候モデルが予測するものを
about future environmental changes → 将来の環境変化について
② コアイメージの範囲内で、文脈に応じ適切な日本語にする
科学者たちは、気候モデルが将来の環境変化について予測することを理解する必要がある。
what節「what climate models predict about future environmental changes」が動詞understandの目的語として機能し、「気候モデルが将来の環境変化について予測すること」という意味を表しています。

3what節が主語になるパターン

例文

What researchers discovered in the ancient manuscripts has fundamentally challenged our understanding of medieval history.

語順リーディング
What researchers discovered
文頭でwhat節開始。「研究者たちが発見したもの」という主語になりそうな名詞のかたまり。discoveredが出現
in the ancient manuscripts
「古代の写本の中で」。discoveredの補足情報。まだwhat節が続いている
has fundamentally challenged
what節が終わって、文の主語動詞が登場。has challengedが文のメインの動詞。「根本的に挑戦してきた」
our understanding of medieval history
「中世史に対する我々の理解を」。challengedの目的語
和訳プロセス
① 単語のコアイメージをもとに意味をざっくり捉える
What researchers discovered in the ancient manuscripts → 研究者たちが古代の写本の中で発見したものは
has fundamentally challenged → 根本的に挑戦してきた
our understanding of medieval history → 中世史に対する我々の理解に
② コアイメージの範囲内で、文脈に応じ適切な日本語にする
研究者たちが古代の写本で発見したことは、中世史に対する我々の理解に根本的な挑戦を突きつけてきた。
what節「What researchers discovered in the ancient manuscripts」が文全体の主語として機能し、動詞「has challenged」に続きます。what節が主語の場合、動詞は通常単数形になります。

4まとめ

  • what節は「the thing(s) which」の意味で、先行詞を含む関係代名詞として機能する
  • whatが現れたら「〜するもの・こと」という名詞のかたまりの開始を意識する
  • what節は文の主語・目的語・補語のいずれかの役割を担う重要な構成要素
  • what節内では通常、主語または目的語のいずれかが欠けている
  • what節が主語の場合、後続する動詞は単数形になることが多い
  • 語順リーディングではwhat節の範囲を正確に把握し、文全体での役割を見極める
  • 和訳では「〜すること」「〜するもの」など、文脈に応じて適切な表現を選ぶ

5関連する記事

  • 6-1 関係代名詞の基本構造
    関係代名詞の基本的な働きと語順リーディングのアプローチを学習できます。
  • 6-3 関係代名詞の非制限用法
    関係代名詞のもう一つの重要な用法について理解を深められます。
  • 7-2 関係副詞where・when
    関係詞の仲間である関係副詞の読み方を学ぶことで、関係詞全体への理解が向上します。