英語を語順通りに読んでいると、名詞の直後に who や which、that が現れることがあります。
これが関係代名詞です。「あの名詞について、もう少し詳しく聞かせて」という脇道の合図だと捉えましょう。
この章では、関係代名詞に出会ったときの頭の動かし方を身につけます。
語順リーディングでは、英語を頭から意味を蓄積しながら読みます。 名詞が登場したあと、すぐに動詞が来れば本筋が進みますが、関係代名詞(who / which / that)が来ると、いったん脇道に入ります。
この脇道は、直前の名詞を「どんな?」「どういう?」と補足説明するものです。 ネイティブスピーカーの頭の中では、名詞を聞いたあとに関係代名詞が続くと、「ああ、その名詞についてもう少し情報が来るんだな」とリアルタイムで受け取っています。
大事なのは、脇道に入っても慌てないことです。本筋の動詞はまだ先にあると構えて、落ち着いて補足情報を受け取りましょう。
関係代名詞の「制限用法」とは、先行詞(直前の名詞)を限定・特定するための脇道です。 たとえば「学生」だけでは誰のことか分かりませんが、「昨日プレゼンをした学生」と言えば特定できます。 英語では、この「昨日プレゼンをした」の部分を関係代名詞で後ろから付け足します。
関係代名詞は「後ろから名詞を修飾する」と習うことが多いですが、語順リーディングの視点では少し違います。読み手にとっては、名詞を見た後に「この名詞についての追加情報」がリアルタイムで流れ込んでくるイメージです。後ろから前に戻るのではなく、前から順に受け取っているのです。
The researcher who discovered a high concentration of microplastics in Arctic ice published her findings last month.
関係代名詞 who に出会ったとき、頭の中で何が起きるかを追ってみましょう。
関係代名詞の脇道が長くなると、先行詞と本筋の動詞が大きく離れます。 しかし、やることは同じです。脇道の中の情報を落ち着いて受け取り、本筋の動詞を待ちます。
The new policy that the committee proposed after months of heated debate among representatives from twelve different regions has finally been approved by the board.
この文では、先行詞 The new policy と本筋の動詞 has ... been approved のあいだに長い脇道が入ります。語順通りに追ってみましょう。