第11章 倒置
補語の文頭移動 ─ C + V + S の語順
補語が文頭に移動してC+V+Sの語順になるパターンを見てみましょう。
語順リーディングでは「形容詞/名詞が文頭に来たら倒置を疑う」のがポイントです。
このパターンを知っていれば、文構造を素早く見破ることができます。
語順リーディングでは「形容詞/名詞が文頭に来たら倒置を疑う」のがポイントです。
このパターンを知っていれば、文構造を素早く見破ることができます。
1補語の文頭移動とは
通常の語順では「主語+述語動詞+補語(S+V+C)」となりますが、補語を強調したいときや文体上の理由で、補語が文頭に移動してC+V+Sの語順になることがあります。
このパターンでは、文頭に形容詞や名詞が来ているので、一瞬「主語が来た」と思うかもしれませんが、その後に動詞と主語が続くことで倒置だとわかります。
語順リーディングのポイント
- 文頭に形容詞や名詞が来たら「補語の文頭移動」を疑う
- その後の動詞の種類(be動詞など)から補語だと確認する
- 動詞の後に続く語句を真の主語として把握する
なぜ補語を文頭に移動させるのか
補語の文頭移動は主に文章のリズムや強調効果を狙ったものです。特に文学的な文章や格調高い表現でよく見られ、補語の内容を際立たせる効果があります。
2形容詞補語の文頭移動
例文
★
★
★
Important is the fact that environmental protection requires global cooperation.
語順リーディング
Important
形容詞が文頭に来ている。これは普通ではない。補語の文頭移動の可能性が高い。
is
be動詞が来た。やはり倒置で、Importantは補語だ。この後に真の主語が来る。
the fact
真の主語が現れた。「その事実」が重要なのだ。
that environmental protection requires global cooperation
脇道に入った(同格のthat節)。the factの内容を説明している。「環境保護は地球規模の協力を必要とする」という事実だ。
和訳プロセス
① 単語のコアイメージをもとに意味をざっくり捉える
Important → 重要な
is → である
the fact → その事実
that environmental protection requires global cooperation → 環境保護は地球規模の協力を必要とするという
is → である
the fact → その事実
that environmental protection requires global cooperation → 環境保護は地球規模の協力を必要とするという
② コアイメージの範囲内で、文脈に応じ適切な日本語にする
重要なのは、環境保護は地球規模の協力を必要とするという事実である。
補語のImportantを文頭に出すことで「重要性」を強調している表現です。普通の語順なら「The fact that... is important」となりますが、この倒置によって「重要だ」ということが最初に印象づけられます。
3補語の文頭移動+長い主語の組み合わせ
例文
★
★
★
Particularly significant are the findings that emerged from the recent research conducted by the international team of scientists.
語順リーディング
Particularly significant
副詞+形容詞が文頭に来ている。これも補語の文頭移動のパターンだろう。
are
複数形のbe動詞。やはり倒置で、この後に複数の主語が来る。
the findings
真の主語が現れた。「その発見(複数)」が特に重要なのだ。
that emerged from the recent research
脇道に入った(関係詞節)。findingsを修飾している。「最近の研究から生まれた」発見だ。
conducted by the international team of scientists
過去分詞句でresearchを修飾している。「国際的な科学者チームによって実施された」研究だ。
和訳プロセス
① 単語のコアイメージをもとに意味をざっくり捉える
Particularly significant → 特に重要な
are → である
the findings → その発見(複数)
that emerged from the recent research → 最近の研究から生まれた
conducted by the international team of scientists → 国際的な科学者チームによって実施された
are → である
the findings → その発見(複数)
that emerged from the recent research → 最近の研究から生まれた
conducted by the international team of scientists → 国際的な科学者チームによって実施された
② コアイメージの範囲内で、文脈に応じ適切な日本語にする
特に重要なのは、国際的な科学者チームによって実施された最近の研究から生まれた発見である。
主語部分が非常に長いため、補語を文頭に出すことで文の構造が明確になっています。普通の語順だと「The findings that emerged from the recent research conducted by... are particularly significant」となり、主語が長すぎて文構造がわかりにくくなってしまいます。
4まとめ
- 補語の文頭移動では、C+V+Sの語順になり、補語を強調する効果がある
- 文頭に形容詞や名詞が来たら、補語の文頭移動を疑うのが語順リーディングのコツ
- その後のbe動詞などで倒置だと確認し、動詞の後の語句を真の主語として把握する
- 主語部分が長い場合、文構造を明確にするために補語を文頭に出すことが多い
- 副詞+形容詞(particularly significantなど)も補語として文頭に移動できる
- 文学的な文章や格調高い表現でよく見られるパターン
- 和訳では「〜なのは…である」という形で自然に表現できる
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