第1部 第1章
文型を確定する ─ SVOC の判別法
動詞の後ろに何が来るかで文型が決まります。語順リーディングでは、「動詞の後ろの名詞が目的語か補語か」を意味の流れから判断します。
特に第5文型SVOC(目的語と補語の組み合わせ)は、複雑な英文理解の鍵となります。
文法的な暗記ではなく、意味の関係を読み取りながら文型を確定させる方法をマスターしましょう。
特に第5文型SVOC(目的語と補語の組み合わせ)は、複雑な英文理解の鍵となります。
文法的な暗記ではなく、意味の関係を読み取りながら文型を確定させる方法をマスターしましょう。
文型判別の核心
英語を語順通りに読むとき、動詞の後ろに名詞が現れた瞬間に「これは目的語なのか、それとも補語なのか」を判断する必要があります。この判断が文の意味理解を左右します。
従来の文法学習では「make」「call」「find」のような動詞を暗記して第5文型を判別していましたが、語順リーディングでは意味の関係性に注目します。
文型判別のポイント
- 第3文型 SVO:「Sが〜をVする」(動詞の後ろの名詞は動詞の対象)
- 第2文型 SVC:「Sは〜である/になる」(動詞の後ろの名詞・形容詞は主語の状態)
- 第5文型 SVOC:「Sは○○を〜にする/〜だと思う」(目的語と補語の関係がポイント)
語順リーディングでは、動詞を読んだ時点でその動詞の性質がわかり、実際に現れた要素との関係を瞬時に判断します。
1SVO vs SVC の判別
例文
★
★
☆
The innovative startup became a major player in the renewable energy sector.
語順リーディング
The innovative startup
「革新的なスタートアップ」という主語が登場。このスタートアップがどうするのか、何が起きるのかに注目
became
── ここで述語動詞が現れた。ここまでが主語。becameが見えた。「〜になった」という変化を表す動詞のニュアンス
a major player
「主要なプレーヤー」が続いた。主語のスタートアップがこの状態になったという関係。これは補語として機能
in the renewable energy sector
「再生可能エネルギー部門において」。どの分野での主要プレーヤーなのかを具体化する場所の情報
和訳プロセス
① 単語のコアイメージをもとに意味をざっくり捉える
The innovative startup → その革新的なスタートアップは
became → なった
a major player → 主要なプレーヤーに
in the renewable energy sector → 再生可能エネルギー部門の
became → なった
a major player → 主要なプレーヤーに
in the renewable energy sector → 再生可能エネルギー部門の
② コアイメージの範囲内で、文脈に応じ適切な日本語にする
その革新的なスタートアップは、再生可能エネルギー部門の主要なプレーヤーになった。
becameの後の「a major player」は、主語の「スタートアップ」と同一のものを指しているため補語です。「スタートアップ=主要プレーヤー」という関係が成立しています。
2第5文型SVOC構文の判別
例文
★
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★
Most researchers consider quantum computing the key technology that will revolutionize data processing in the next decade.
語順リーディング
Most researchers
「ほとんどの研究者が」という主語。研究者たちの見解や行動が続くニュアンス
consider
── ここで述語動詞が現れた。ここまでが主語。considerが見えた。「〜を…だと考える」という思考のニュアンス
quantum computing
「量子コンピューティング」という目的語が続いた。研究者たちがこれについて何かを考えているという流れ
the key technology
「重要な技術」が現れた。前の「量子コンピューティング」を「重要な技術」だと考えているという関係。これが補語
that will revolutionize data processing
脇道に入った(関係詞節)「that以下」で「the key technology」を詳しく説明。「データ処理を革命的に変える」内容
in the next decade
「今後10年間で」という時間の情報。いつその革命が起きるかを示している
和訳プロセス
① 単語のコアイメージをもとに意味をざっくり捉える
Most researchers → ほとんどの研究者は
consider → 〜を…だと考えている
quantum computing → 量子コンピューティングを
the key technology → 重要な技術だと
that will revolutionize data processing → データ処理を革命的に変える
in the next decade → 今後10年間で
consider → 〜を…だと考えている
quantum computing → 量子コンピューティングを
the key technology → 重要な技術だと
that will revolutionize data processing → データ処理を革命的に変える
in the next decade → 今後10年間で
② コアイメージの範囲内で、文脈に応じ適切な日本語にする
ほとんどの研究者は、量子コンピューティングを、今後10年間でデータ処理を革命的に変える重要な技術だと考えている。
「consider A B」の構造で、Aが「quantum computing」、Bが「the key technology」です。「量子コンピューティング=重要な技術」という関係を研究者が認識しているという意味になります。関係詞節「that will revolutionize...」は補語を修飾しています。
3まとめ
- 文型判別は動詞の後に現れる要素の「意味的役割」で決まります
- SVC構文では動詞の後の要素が「主語=補語」の関係を作ります
- SVO構文では動詞の後の名詞が動詞の対象・受け手となります
- SVOC構文では「目的語=補語」の関係が核心で、「AをBだと思う/Bにする」の構造です
- consider、find、makeなどの動詞は文脈によってSVOにもSVOCにもなります
- 関係詞節などの修飾要素に惑わされず、主要な骨格を見抜くことが重要です
- 語順リーディングでは動詞を読んだ瞬間にその動詞の意味的性質を認識する習慣をつけましょう
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